傍にいさせて後編

  「お前が、今みたいに看病しにくる夢だ」     その言い方がいつもの佐伯とは違う気がしてドキリとした。   どういう意味で言っているのか。晶は頭の中で何度も今の言葉を繰り返し、唾を飲みこ […]

傍にいさせて前編

   オルゴールのようなメロディが耳に届き、晶は読みかけの雑誌から顔をあげた。    『まもなく、終点、新大阪です。お降りの際は、足元にご注意ください。今日も、新幹線をご利用くださいまして、有難うございました』      […]