俺の男に手を出すな 4-14
俺の男に手を出すな 4-14 & Laststage 客が完全に引けた後、LISKDRUG内には店のホストがほぼ全員顔を揃えていた。裏から静かに入ってきた玖珂の姿を見つけると、皆が玖珂の周りに集まってくる […]
俺の男に手を出すな 4-13
俺の男に手を出すな 4-13 「メールは……まだ、無し……か……」 晶は溜息をついたあと、携帯を何度も確認しては、落ち着かない様子で店の裏手にあるロッカールームをうろうろしていた […]
俺の男に手を出すな 4-12
俺の男に手を出すな 4-12 人の涙は、生理的な物を除き、感情が昂ぶって制御できなくなると出るのだと思う。悔しさの感情がこんなに振り切れる事など普段の生活では中々ない……。 晶は改めてそんな […]
俺の男に手を出すな 4-11
俺の男に手を出すな 4-11 晶がまだ店に出ている十時頃、佐伯は晶のマンションへと出向いていた。 勤務を終えたその足で向かい、ポケットへ両手をいれたままエントランスへ入っていく。携帯と自宅へ […]
俺の男に手を出すな 4-10
俺の男に手を出すな 4-10 佐伯から送られてきた薬を全部飲み終え、何とか熱も下がって復調するのに三日も要してしまった晶は、LISKDRUGの一階上にある茜の店に顔を出していた。 「こんばんはー。茜 […]
俺の男に手を出すな 4-9
俺の男に手を出すな 4-9 「晶先輩、鍵どこっすか?そっちのポケット??」 タクシーから降りてどうにかマンションまで辿り着く事が出来た。先程の店での信二はいつもと違う気がして少し驚いたが、今隣にいる […]
俺の男に手を出すな 4-8
俺の男に手を出すな 4-8 電車が混んでいて座れず立ったまま行く事を考えると、やはりタクシーで向かった方がいいと思い。晶は、店最寄りの駅まではタクシーで向かった。何とか気合いで家を出てきた物の、気合いだけ […]
俺の男に手を出すな 4-7
俺の男に手を出すな 4-7 外来が始まる前。一番最初の患者のカルテに目を通していると、先程晶の薬を頼んだ看護師が側にやってきて小さな声で話しかけてきた。 「佐伯先生、あの……、先程の男性の患者さんは […]
俺の男に手を出すな 4-6
俺の男に手を出すな 4-6 長かった夜が明け、カーテンの隙間からぼんやりと朝日が射し込むにつれて重々しかった空気が僅かに軽くなる。待っていたかのように佐伯は立ち上がり、窓へ向かうとゆっくりとカーテンを開け […]
俺の男に手を出すな 4-5
俺の男に手を出すな 4-5 送っていくと言ったのは佐伯自身なのに、一緒に乗り込んだタクシーの中で佐伯はほとんど喋らなかった。 信号で停まる度に、赤や緑、黄色に点滅するそれに晶は視線を向ける。腕を組んだ […]