千夜、刹那 最終話

千夜、刹那 最終話        腕を伸ばすと佐伯に引っ張って起こされ、そのまま寝室へと向かう。   リビングの電気消してない、とか、ビールも飲みっぱなしで片付けてないとか、あれ? 寝室のドアはしめねーの? と […]

千夜、刹那 第四話

千夜、刹那 第四話        流石に会場から遠ざかると浴衣は目立つ。   チラチラと人の視線を感じつつ、駅からはタクシーに乗り込んで、佐伯のマンションへ辿り着いたのは暫くしてからだった。&nbsp […]

千夜、刹那 第三話

千夜、刹那 第三話        時間を巻き戻して拓也と何を話したかを一つ一つ思い浮かべる。   行きたいと言っていた屋台、見たがっていた場所、何か手がかりになるようなことを話さなかっただろうかと。頭の中で考え […]

千夜、刹那 第二話

千夜、刹那 第二話       「お兄ちゃん、早く」     振り返って呼ぶ拓也の声で我に返る。    「あ、ごめんごめん。すぐ行くから」     舗装されていない屋台の脇を通ると、丁度土手側に出ることが出来、 […]

千夜、刹那 第一話

千夜、刹那 第一話      何も予定の入っていない空っぽのスケジュール。   店では浴衣ナイト開催で浴衣を着たりはする物の、花火大会にも行かなければ、海へ行く予定もない。   晶はテレビの大画面をぼーっと眺め […]